ツィマーマン(ツィメルマン) ピアノリサイタル 2008/7/12 於りゅーとぴあ2008-07-13 Sun 09:14
![]() ☆プログラム☆ J.S.バッハ:パルティータ ハ短調(第2番) ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」 ブラームス:四つの小品 Op.119 バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 いよいよ現代最高のピアニストのひとりである、ツィマーマンのソロリサイタルが新潟市でも聴ける! 彼の大ファンで、これまで5回にわたりリサイタルに通っているという、私の大学時代の恩師(S教授とします)も他県より遠路駆けつけ、開演を待ちました。 駐車場にも県外ナンバーの車が多いように思えます(熊本、京都なども)。 バッハは、音符のすべて、音楽の隅々にまで、高潔で崇高な感情が息づいているような演奏。 音そのものはきわめてなめらかで、ベルベットのような肌触りなのですが、一方でつねにほのかな暖かさを失うことなく、バッハを聴く喜びを感じさせるピアノでした。 ベートーヴェンは、第一楽章の弱音の美しさに、魂が吸い寄せられるような感動を覚えました。 銀色の月の雫が垂れるような、この世のものならぬ美しさの限りで、このような音楽であったのかと、目をみはる印象でもあり、落涙を禁じえないだけのものがありました。 後半のブラームスは高雅でたおやかな情感を大切にして、緻密ながら音楽性豊かに織り上げられた演奏で、よく弾きこまれていることを実感させました。コヴァセヴィッチに同曲の名演(Philips、1969年)がありますが、その録音に近い印象を与える演奏で、ツィマーマンの円熟を感じさせたものです。 バツェヴィチはたいへんな技量を要求する難曲ですが、その技巧の冴えは素晴らしく、またポーランド作曲家独特のパッションの発露と、女流ならではの繊細なきらめきの音を遺憾なく再現しており、ぜひとも録音してほしいと思わせる名演でありました。 なお、アンコールにはシマノフスキが演奏され、これも白熱したもので、スタンディングオベーションの嵐となりました。 全体にミスタッチを少しも恐れない青年のような果敢さで(それは私が彼に持っていた完璧主義者という先入観を、いい意味で覆してくれるものでした)、崇高な音宇宙の世界を表出させており、ツィマーマンのリサイタル初体験の私は、大いに感動・満足して帰路につきました。 ぜひ機会を見つけてまた聴きたいピアニストです。 クラシック人気blogランキング♪ |
この記事のコメント超一流の演奏家が生で聴けるとはうらやましい限りです。ツィマーマンは協奏曲のCDをかなりを持っていますが、お気に入りは小澤征爾・ボストン交響楽団のラフマニノフ「ピアノ協奏曲第1,2番」です。生の音といえば、実は私は高校の教員で、現在勤務している高校は吹奏楽、コーラス部とも全国大会に何度も出ています。アマながら生の音に接する機会は毎日あります。ただ練習室での音はさすがにうるさく感じます。ホールではいい音を出していますのでホールの適度な残響の大切さを痛感している次第です。
コメントありがとうございます。
私は、ツィマーマンは(ルトスワスフキ以外)そのすべてのディスクを持っているはすですが、ラフマニノフは感心しません。 ピアノも彼ならばもっとできたと思うし、オーケストラを引っ込み気味に録音しているのが何より不満で、ラフマニノフに多大な思い入れがある私としましては、満足できないのです。他にもっと素晴らしい録音があり、これを上回る演奏を聴いたこともありますし。 ところで、生の音に接するのは大切ですね。 ここでいう生とは、アンプを通さない音です。 それがオーディオマニアとしての基礎を築いてくれるのではないでしょうか。 その意味ではYIさんがうらやましいです。 おっしゃる通り、ピアノがクローズアップされた録音ですね。これよりさらにピアノがオン状態の録音としては、ワイセンベルク・プレートル指揮シカゴのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」で、ピアノの音が飛び出していて聴きづらい録音です。反対にピアノがオフ気味なのがアシュケナージ・ハイティンク指揮COAのラフマニノフですが、これが実演のバランスに近いような気がします。最近クラシック以外はどんな狭い会場でもPAを多用していますので、生の音を聞く機会が極端に減りました。
そうですね。PAが多いですね。
クラシックとて、イベント時には使っているらしいですし…… アシュケナージはピアノを目立たせようとしないみたいですね。むしろオケと渾然一体となった音楽が聴けるものだと感じます。もともと音量も大きくない人だとは思いますが。 しかし、実演で3番を聴いていますが(ピアノはジョン・ナカマツ、これが素晴らしい技巧のピアニストでした。ツィマーマンよりも、おそらく技術は上です)、そのときはピアノの音がとてもよく聴こえて来たので、私も驚いたものです。 たとえばアルゲリッチとシャイーの録音がありますが、あれよりもずっとピアノがよく聴こえました。 結局、奏者次第なのかもしれません。 |
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