ドビュッシー 『海』ほか管弦楽曲集 アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団2008-06-20 Fri 21:00
![]() ↑HMVのサイトに飛びます アンセルメのフランス音楽には、彼らしい明晰な視線と、趣味の良い香気が感じられる名演ぞろいです。 スイス出身の彼は、数学者でもあった経歴を持ち、その後指揮者に転じました。 ここでの録音は、そうしたアンセルメが設立したスイス・ロマンド管弦楽団によるものです。 彼はドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーなどとも交流があり、その意味では作曲者直伝の解釈をも授かった、まことに貴重な存在でした。 ですからここに聴くドビュッシーも、衆目の認める名演になっていることは、言を待たないところであります。 第一曲目の『牧神の午後への前奏曲』の味わいの豊かさも見事ですが、白眉は『海』で、この有名曲を、アンセルメはあくまでクリアな視座を保ちながら、デリカシーに富んだ手つきで扱っているのに気づかされます。 結果として、演奏は馥郁たる香料を多量に含みながらも、すっきりとした見通しのよさをも併せ持った、稀有の充実を見せています。 この録音のリリース以降、演奏者にもリスナーにも、一種のリファレンスとしての地位を固めたといわれるだけに、現在でもこのレベルに達している演奏は、驚くほど少ないのです。 ですからこのアンセルメの演奏から、茫洋と広がるドビュッシー作品の海へと漕ぎはじめることで、ある意味では理解の難しい面もある、この印象派の巨匠の正確な姿へ、近づくための近道をゆけそうです。 また、玄人筋に評価が高いのは、むしろ『夜想曲』で、たしかにニュアンス抜群の美演ですから一聴の価値があります(ただ、惜しむらくは他の収録曲に比して録音がやや落ちます)。 録音は目を見張るほどのものです(特に『海』は素晴らしいです)。 さすがにヒスノイズは否定できませんが、音のソノリティは50年近く経ったものとは思えないほど生々しく、目の前に迫ってくるかのように録られています。 やはりDEECAの技師チームのレベルは高いものがあります。 価格も1000円という廉価盤ですから、ぜひご入手ください。 (録音 1957、64年) DISC Recommend 1 演奏 ★★★★ 2 録音 ★★★★ 3 不朽 ★★★★☆ 4 買得 ★★★★☆ 5 必須 ★★★★ ![]() ↑あなたもいますぐこの名盤をゲットできます! HMVでクラシック クラシック人気blogランキング♪ |
この記事のコメントこんばんは。
私もこの演奏が好きです。 但し、実際持っているのは15年以上前に買ったものでリマスタリングされていないのでちょっとやせ気味&平板な感じです。 イマドキこれほどの演奏できる指揮者はなかなかいないのではないでしょうか。 コメントありがとうございます。
そうですね、現代の指揮者には、これだけの演奏ができる方がおられるかどうか? 一昨年に実演で聴いたパリ管/プレートルの『海』も名演で、そしてそれはいわゆる録音にはなかなか収められないような馥郁たるものでもありましたが、アンセルメのレコードを超えているかどうかは疑問もあります。 |
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2008-06-20 Fri 23:46 クラシックCD好きのホルン吹きニョッキ
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