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ツィマーマン(ツィメルマン) ピアノリサイタル 2008/7/12 於りゅーとぴあ

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☆プログラム☆
J.S.バッハ:パルティータ ハ短調(第2番)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
ブラームス:四つの小品 Op.119
バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番

いよいよ現代最高のピアニストのひとりである、ツィマーマンのソロリサイタルが新潟市でも聴ける!
彼の大ファンで、これまで5回にわたりリサイタルに通っているという、私の大学時代の恩師(S教授とします)も他県より遠路駆けつけ、開演を待ちました。
駐車場にも県外ナンバーの車が多いように思えます(熊本、京都なども)。

バッハは、音符のすべて、音楽の隅々にまで、高潔で崇高な感情が息づいているような演奏。
音そのものはきわめてなめらかで、ベルベットのような肌触りなのですが、一方でつねにほのかな暖かさを失うことなく、バッハを聴く喜びを感じさせるピアノでした。

ベートーヴェンは、第一楽章の弱音の美しさに、魂が吸い寄せられるような感動を覚えました。
銀色の月の雫が垂れるような、この世のものならぬ美しさの限りで、このような音楽であったのかと、目をみはる印象でもあり、落涙を禁じえないだけのものがありました。

後半のブラームスは高雅でたおやかな情感を大切にして、緻密ながら音楽性豊かに織り上げられた演奏で、よく弾きこまれていることを実感させました。コヴァセヴィッチに同曲の名演(Philips、1969年)がありますが、その録音に近い印象を与える演奏で、ツィマーマンの円熟を感じさせたものです。

バツェヴィチはたいへんな技量を要求する難曲ですが、その技巧の冴えは素晴らしく、またポーランド作曲家独特のパッションの発露と、女流ならではの繊細なきらめきの音を遺憾なく再現しており、ぜひとも録音してほしいと思わせる名演でありました。

なお、アンコールにはシマノフスキが演奏され、これも白熱したもので、スタンディングオベーションの嵐となりました。

全体にミスタッチを少しも恐れない青年のような果敢さで(それは私が彼に持っていた完璧主義者という先入観を、いい意味で覆してくれるものでした)、崇高な音宇宙の世界を表出させており、ツィマーマンのリサイタル初体験の私は、大いに感動・満足して帰路につきました。
ぜひ機会を見つけてまた聴きたいピアニストです。

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