チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番&ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 リヒテル(P)&カラヤン指揮ウィーン交響楽団、ヴィスロツキ指揮ワルシャワ国立フィル2008-07-11 Fri 12:38
![]() ↑HMVのサイトに飛びます リヒテルは、ギレリスなどより一世代前に位置するソ連のピアニストです。 不世出の名ピアニストのひとりといっても良いかと思います。 研ぎ澄まされ、極限まで高められた緊張と、妥協を許さない、正確・強靭な打鍵、音楽の深遠まで探り当てるような深みのある表現は、まさにソ連随一の巨匠(かつ、世界的名ピアニスト)という形容にふさわしい音楽家でした。 そのリヒテルの最良の録音と呼べるものが、このCDです。 ほの暗く燃え盛るようなロマンティシズムで壮大かつ幽妙に弾き抜かれているラフマニノフの素晴らしさは、この録音(1959年!)から半世紀が経過した今でも、同曲の決定盤として、君臨しつづけているほどのものです。 きわめて男性的であるのに、リリカルなデリカシーにまったく欠けるところがなく、しかもいたるところにヴィルトゥオーゾ的手腕の発揮が見られて、驚異的な名演を実現しているのです。 とくに第2楽章の瞑想的な美しさは、他に比肩するだけのものがいまだにありません。 ヴィスロツキはほぼ無名の指揮者ですが、ここではむしろ、リヒテルのピアノに影のように追従することで、この名作のオーケストレーションの可憐さをよく出していて好演といえますし、無視されがちなワルシャワ国立フィルの健闘も、私は見逃すべきではないと思います。 ひるがえってチャイコフスキーは、カラヤンが指揮していて、ここでの管弦楽の雄渾壮麗は、数ある同曲の録音のなかでも飛びぬけて素晴らしいものといえます。 おそらく、ウィーン交響楽団にとっても代表的名盤として、不動の地位をここまで維持しているであろう録音で、その響きと技量、音楽のあふれていることには驚かされます。 リヒテルとカラヤンは、たがいに競い合うように(協奏曲→競争曲的に)火花を散らしているなどといわれる演奏ですが、私には必ずしもそうは思えず、むしろ両者が、渾然一体となって、驚異的に美しい音のユニゾンを生成してゆく様が、なんとも感動的です。 おそらく音楽性の本質ということでは相当に差のある両者が、演奏のなかで歩み寄って、偉大なチャイコフスキーの名作を、最良の姿で残すことに使命を帯びている印象があって、いつも聴きつつ心をうたれます。 リヒテルのピアノはロシアの大地に映える秋晴れの空のように広大で青く冴え冴えとしており、カラヤンの指揮は大地を鳴動させる天体の動きを見るように荘厳です。 この曲の決定盤としての地位を、いまも、そしておそらくは今後も、維持してゆくだろうたいへんな名演で、聴くほどに味わいを増すのも、両者とチャイコフスキーの偉大さも現れという気がいたします。 録音はこの年代を考えれば相当クオリティが高く、自然な質感で楽器の音がとらえられていて、普通に聴く分にはなにも問題ないどころか、むしろ最新録音のぎすぎすした音よりよほど好印象です。 これだけの名演が収まって、お札一枚以下というのですから、なにを差し置いても手に入れてほしいマストアイテムといえると思います。 (録音 1959、1962年) DISC Recommend 1 演奏 ★★★★★ 2 録音 ★★★☆ 3 不朽 ★★★★★ 4 買得 ★★★★★ 5 必須 ★★★★★ ![]() ↑あなたもいますぐこの名盤をゲットできます! HMVでクラシック クラシック人気blogランキング♪ |
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