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東京交響楽団 第47回新潟定期演奏会 2008/4/27 於りゅーとぴあ

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指揮 シャン・ジャン
ヴァイオリン イダ・ヘンデル

☆プログラム☆
ベートーヴェン 序曲『レオノーレ』第3番
シューマン 交響曲第4番
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

シャン・ジャンの放埓なエネルギーの熱波にやられてしまった演奏会でした。
『レオノーレ』から、すでにいつもの東京交響楽団では聴けないほどの音楽的高揚を見せていたので、それだけでも満足に値するコンサートでしたが、さらに素晴らしかったのがシューマンの4番でした。

あらゆる意味で極度にロマンティックながら、いささかも推進力を犠牲にしない演奏で、目を見張るようなバイタリティと弾性で迫ってくるのには、感銘を通りこして驚異的ですらありました。
ある意味で、かなり即興的なのかもしれませんが、才能のきらめきを随所に見せている見所のとても多い指揮であって、そのせいもあったのか、オケに些細な事故は何点かありましたが、集中して聴き通してしまっていたため、ほとんど気にならないようなものでもありました。
なるほどこのような演奏でこそシューマンの音楽が活きるのだ、と実感させてくれる実に豊かな体験でした。

後半のベートーヴェンのコンチェルトはいささか私の理解を超えています。
老人の音楽であって、まともに弾きとおす力を失っているのが明白でした。
それを人間博物館の展示のようにありがたがる風潮には疑問を感じます。

ですが、シャン・ジャンの指揮はぜひともまた聴きたいものです。
音楽を聴く喜びをこれほど身近に感じさせてくれる指揮者は、本当に稀ではないでしょうか。

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パシフィカ・カルテット演奏会 2008/6/11 於新潟市音楽文化会館

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☆プログラム☆
メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第2番
リゲティ 弦楽四重奏曲第1番『夜の変容』
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番

アメリカでは新進気鋭の団体として知られ始めているらしいパシフィカ・カルテット。
彼らの得意のメンデルスゾーンを冒頭に据えたプログラムで、期待も大きかったものです。
結果からいうと、いささか残念な出来ばえ。
元来このホールは響きがデッドで、それを克服する為に室内楽の奏者は負担を強いられる部部もあるが、その点においては充分クリアできていたとは言い難かったようです。
メンデルスゾーンは品格ある演奏でさすがと思わせましたが、この団体の真価を見せたとは言いにくいように思います。

ベートーヴェンは、たとえば第8番のようなすぐれて凝縮された傑作に較べ、7番の緩さや冗長さが気になる演奏になってしまっており(こうした演奏を許してしまうベートーヴェンの書法にも疑問を感じますが)、集中して聴きとおすことが難しく感じられました。
この曲の欠点があらわになってしまったわけですが、演奏次第で活きも死にもするわけですから、改めて7番の気難しさを感じた次第でもあります。

リゲティは、たいへんな名曲なのは周知のとおりですが、私はこれを録音で聴いてもなかなか楽しめません。
しかし、実演で聴くと、つねに感銘を受けるのが自分でも不思議なほどで、たとえばフェルメールSQの超絶的名演の記憶と比較はできないものの、プログラム中ではもっとも音楽にひたらせてくれるものでした。

全体にいささかエナジーの不足を感じさせ、それが聴き手にとってフラストレーション化してしまうような点も散見され、出来栄えはいまいちだったと思います。
あるいはそれは経験不足ゆえだったのかもしれませんが。
この団体ならベートーヴェンよりもバルトークを聴きたいところでした。

アンコールのピアソラとベートーヴェンのop130は正規プログラムよりも見事に結晶化された印象で、なおさら残念の思いが募りました。

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マーラー特集いかがでしたか?

バーンスタイン以後、というテーマでお送りしたマーラー特集。
いかがでしたか?
とても意義のある3枚を選べたのではないかと自負しています。
マーラーは多様な表現を許容するだけの巨大な器であることが実感されますが、ときにはコンサートで楽しみたいものです。
マーラーこそ実演で聞くべき作曲家の最右翼であるように、私には思えるのです。


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