ベートーヴェン 交響曲第5番&第6番『田園』 カラヤン指揮ベルリン・フィル【カラヤン祭4】2008-04-15 Tue 19:31
![]() ↑HMVのサイトに飛びます 交響曲第5番、俗に『運命』と呼ばれるベートーヴェンの作品です。 ハ短調を使ったこと、構築性に優れた彼の作品の中でも、最高の完成度と深遠さを持った傑作で、古今の交響曲中でも、屈指の存在といえます。 カラヤンは、晩年のこの録音で、力感を少しにおろそかにしない演奏を繰り広げています。 やや予定調和的と思える部分が無きにしも非ずではありますが、公平な眼で見ても、普遍的な良さを持った名演と評価されるに足ります。 非常に直線的に彫刻された美の世界を堪能させてくれる演奏であり、いわば究極にシリアスで美しい第5番ともいえそうです。 1962年の、前のめりになるほどの勢いはここには見られませんが、晴れ晴れとした歓喜の歌は、吹っ切れたよさも感じさせ、ベルリンフィルの安定し卓絶した演奏技術のすばらしさとともに、やはり他の指揮者では得られない領域に達しています。 最高にカッコいいし、爽快さを感じさせる演奏でもあります。 第6番『田園』は、宮城谷昌光氏の解釈によると、自殺を考えた都会に住む人間が、田舎にたどり着き、そこで心を癒されて再起する音楽だといいます(集英社新書『クラシック千夜一曲―音楽という真実』より)。 なるほどそう考えると、じつにさまざまなものが見えてくるのも事実です。 この作品は前述の第5番とともに初演されましたが、あるいはベートーヴェンは、この2曲の根底に流れているものは、同質の問題なのだと認識していたのかもしれません(私のまったくの推測です)。 カラヤンの田園は、他の指揮者とはまったく違う解釈で知られました。 ある評論家の方は、これを【スポーツカーで田園地帯を走りぬけるようなベートーヴェン】と評していましたが、おそらくこれは、スポーツカーをも、またベートーヴェンをも、カラヤンをも見下した言い方ではないかと思います。 ベートーヴェンは田園という曲になにを託したのか? それが心の再生という問題だとすれば、ここでのカラヤンの演奏を、簡単にしりぞけることはできません。 第1楽章「田舎に到着したときの晴れやかな気分」 第2楽章「小川のほとりの景色」 第3楽章「農民達の楽しい集い」 第4楽章「雷鳴と嵐」 第5楽章「牧人の歌、嵐の後の喜ばしく感謝に満ちた気分」 という楽章構成を持っている曲ですが、いってみればカラヤンほど、【都会人が田舎に来て心をなごませてゆく様子】を呼吸としてみごとに現している指揮者は、私はいないと思うのです。 アンチ・カラヤンと呼ばれたかたがたには興味のない話かもしれませんが、カラヤンという人は、ベルリンフィルの終身音楽監督でありながら、生涯ベルリンには住み着かず、オーストリアのアニフという山村(彼の故郷ザルツブルク近郊)に居を構えていました。 『私は田舎にしか住めない人間なのです』と何度も告白しており、その言葉の真実を、彼のブルックナーやシベリウスのすばらしさに聴くこともできると思います。 たしかにこれは、人懐っこい『田園』ではありません。 やや気取った人間のそれですし、カラヤン自身それでよい(無理に理解されなくてよい)と思っていたようでもあります。 でも、私はこの録音の、嵐(第四楽章)から続く感謝の歌(最終楽章)に、孤独の中に救いを求めて、それを得たいと思った人間の、切実な歌を聴くように思います。 全集最初期の録音です。 後期のものと較べると、たしかに音質はやや硬いかもしれませんが、多くの方には気にならない程度でもあります。 ふくよかさを持っている再生装置ですとわりあい気持ちよく聴けそうです。 ソアヴォ1は、3ウェイ4スピーカーなのですが、ユニット間の繋がりがとてもいいですね。 そのために、よく音楽に浸って楽しめるのだと思います。 微妙なニュアンスや音楽のパッションをも伝えてくれようとするスピーカーです。 告知記事の最初にも書きましたが、いま、この盤はHMVで半額セールのような価格でバーゲン中です。 輸入盤のカラヤン・ゴールドといえば、国内盤よりも音質が優れていますし、通常価格では2200円くらいなのに、1300円弱で買えるのはうれしい限りですね。 ぜひご入手ください。 そして感想も聞かせていただければうれしいです。 (録音 1982年) DISC Recommend 1 演奏 ★★★★☆ 2 録音 ★★★☆ 3 不朽 ★★★★☆ 4 買得 ★★★★ 5 必須 ★★★★ ![]() ↑あなたもいますぐこの名盤をゲットできます! HMVでクラシック クラシック人気blogランキング♪ |
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