ラヴェル 『ボレロ』『亡き王女のためのパヴァーヌ』他 管弦楽曲集 小澤征爾指揮ボストン交響楽団2008-03-10 Mon 16:20
![]() ↑HMVのサイトに飛びます 現在、ウィーン国立歌劇場音楽監督として世界の楽壇の頂点に立つ小澤征爾。 彼をはじめて認めた地は、フランスでした。 とりもなおさず、フランス音楽との相性のためです。 その小澤が、ボストン交響楽団の音楽監督に就任して、はじめてつくりあげた大作が、ラヴェルの管弦楽曲集でした。 ブラームスやベートーヴェンより、ラヴェルの大きなアルバムを作る。 これは、いかにも小澤らしいゆき方といえますが、ボストン交響楽団がかつて、フランスの名指揮者シャルル・ミュンシュに率いられていたことも関係しているのでしょうか(いうまでもなく、ミュンシュは小澤の師ともいえる存在でした)。 ここに聴くアルバムは、そのなかから、主にバレエ曲『ダフニスとクロエ』『クープランの墓』以外のものを抜いた集成です。 ここでの小澤の指揮は、彼らしくとても精密でありながら、一方で決して堅苦しくはなく、むしろ若々しい力がみなぎっているようです。 また、スタジオ録音にも関わらず、熱気のある音楽としていて、その点でも、小澤征爾の指揮の特徴が、はやくも現れてきていることに、まずは驚かされます。 モントゥーやミュンシュといったフランス系指揮者によって薫陶を受けた、ボストン響の素晴らしい響きも、このアルバムの大きな魅力です。 『道化師』など、小澤の正確無比・運動性抜群のタクトにいかにもマッチしていますし、『ラ・ヴァルス』のオーケストレーションの妙技をすべて明らかにするような(それが分析的【音学】になっていないのも好ましい点です)構築性も見事です。 『スペイン狂詩曲』ではエネルギッシュな喧騒とエキゾティシズムを余すところなく再現していますし、あの有名曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』では、ボストン響の木管部隊のチャーミングな音色をよく活かしています。また、全体に、弦楽合奏の精度が極めてよく、音色がまことに艶やかです。 そうそう、冒頭の『ボレロ』も実演さながらの熱気に満ちた名演といえます。 全体に、ボストン響の演奏はレベルがとても高く(現代の同楽団より上では?)、ラヴェルの傑作郡を華やかに彩っています。 それを克明にとらえ、空気感に富んだ録音も、70年代の同レーベル中屈指のものとして特筆できますし、なにより小澤征爾の指揮が、これらの音楽を隅々まで創意と生命力で照らし尽くしていて、興趣が尽きません。 デュトワやブレーズ、クリュイタンスも良いですが、未聴の方、ぜひ小澤征爾のラヴェルを聴いてください。 世界にアピールする為の【小澤=ボストン響】グラモフォン・デビュー盤として、たいへんなやる気のなか完成させられた本アルバムは、それだけの価値が充分にあります。 小澤征爾、ボストン交響楽団、ドイツ・グラモフォン三者にとって、自信作であり力作であったことは疑う余地がありません。 決して聴き逃してはいけない、記念碑的名演なのです。 次回はこの録音とのセットである『ダフニスとクロエ』をとりあげようと思います。 (録音 1974-75年) DISC Recommend 1 演奏 ★★★★☆ 2 録音 ★★★★★ 3 不朽 ★★★★ 4 買得 ★★★★★ 5 必須 ★★★★ ![]() ↑あなたもいますぐこの名盤をゲットできます! HMVでクラシック クラシック人気blogランキング♪ |
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