CLASSIC音楽 不朽の名盤 バイヤーズガイド☆クラシックの名盤・廉価盤情報サイト☆

クラシック音楽CDから、不朽の名盤(&廉価盤)にふさわしいものを点数付で紹介してゆくブログです。初心者の方も歓迎です。新潟でのコンサートレビューもあります

マーラー 交響曲第9番 カラヤン指揮ベルリン・フィル(1982Live)


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カラヤンが晩年(1982)にライブ(たしかベルリン芸術週間)で録ったマーラーの第9。
この曲、私にとっては、特別の愛着があります。
ロマン派の終着点ともいえるし、マーラーの最高傑作で絶筆の作品でもある。
何十枚かこの曲のCDをもっているけど、そのなかでもカラヤンの82年盤はスペシャルな1枚です。

カラヤンはマーラーは、4番、5番、6番、9番(79年、82年)、大地の歌を録音していますが、粗い部分、的外れな音楽もあります。
このなかでは5番は悪くないですが、金管のミスが聴きぐるしい思いがします
(なぜカラヤンは修正しなかったのかな。彼の録音にはたまにある)。

ただ、この第9は違うのです。
ひょっとするとカラヤンのおびただしい録音のなかでも、白眉の一枚かもしれません。
実際、82年以降のカラヤンは、ベルリンフィルとの確執も表沙汰になり、精彩を欠いてきます。
いわば彼の音楽の最後の輝きとでもいうべき内容が、ここにはあるのです。

音楽の美しさは空前のものだし、ライブとは思えないくらい完璧な演奏です。
カラヤンの手にかかると、本来難解で複雑なこの大曲が、急に精緻で聞き手の心に届きやすくなります。
それを彼の芸術の大衆性と批判する方もいますが、むしろカラヤンの音楽の、普遍的な魅力ととらえたほうがわかりやすいのではないでしょうか?
しかも、そうでありながら彼の音楽は、おそるべき深淵をのぞかせるような局面も多々あるのです(それはほかの指揮者では感じられないような深淵でさえあります)。

でも私が魅力を感じるのは、この絶美の音楽の恐るべき無内容、個絶、異質さです。
カラヤンは『私はこの世ならぬ場所から音が聞こえてくる』といったことがある。
だとしたら、これは魔界からの音楽ではないでしょうか。
でなければ、美しすぎるがゆえに孤独を極めたような、このマーラーの生命の源が、理解できないのです。

このCDのブックレットには、
『カラヤンの神がかり的な指揮をもって、マーラーの最高傑作を演奏し、ベルリンフィルの正確無比、録音技術の進歩の結実――というトリニティが、この名盤を生んだ。これ以降、この演奏を聞かずして、マーラーの9番についてなにも語れない。マーラーはこのディスクの出現を予期してこの曲を書いたと思われるほどだ』
というような意味のことが書いてあったように思います(手元にディスクがないのでうろ覚えですが)。

まさに神意を感じさせる録音であり、演奏です。
この一枚の演奏だけでも、カラヤンの名前を不朽とするのに充分でしょう。

(録音 1982年)

DISC Recommend
1 演奏 ★★★★★
2 録音 ★★★★☆
3 不朽 ★★★★★
4 買得 ★★
5 必須 ★★★★★


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ベートーヴェン 交響曲全集 カラヤン指揮ベルリン・フィル(1961-62年)


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ベートーヴェンの交響曲全集は、いったいどれほどの数があるのでしょう?
もしかすると100近いのではないかという気がします。
私が持っているだけでも数十種類あります。
そのなかで、まず第一にお勧めしたいのが、このセットです。

カラヤンがベルリン・フィルの音楽監督に就任したのは1954年。
それから数年後に、彼はほかの誰もやったことがないことに挑みます。

ベートーヴェンの交響曲全集を、すべての録音がそろった状態で、セットとして(!)売り出すのです。
当時はレコードの単価が高く、一曲ずつそろえてゆくような買い方があたりまえでした。
それにあえて挑むところに、カラヤンの自信のほどがうかがえます。
レコード会社は大変危惧したこの企画ですが、予想をはるかに上回る大当たりを見せて、大成功を収めます。

数年でベルリンフィルを完全に掌握した、カラヤンの指揮芸術の精華がこめられた演奏が録音されていたことが最大の原因でしょう。
それを、当時の水準では考えられないほどの良好なステレオ録音で残したグラモフォンのスタッフも賞賛されてしかるべきです。
いま聴いても、とても自然で暖かみ・輝きのある音で、ややもすると彼の70年代の全集の鋭い音や、80年代のぎすぎすした音よりもよいのでは?と思えるほどの好録音です。

カラヤンの指揮ぶりも、いい意味で若さを残した、意気軒昂なもので、とくに3、5、7、9といった奇数番号の作品は、彼の絶好調時の特徴でもある、前のめりのテンポが随所に見られ、異様なほどの熱気と完成度の高さをみせつけています。
サウンドと指揮の切れのよさ、オーケストラの抜群の充実があいまって、空前絶後とも言えるベートーヴェン全集になっています。
反面、後年の彼ほど、解釈に鋭さが生まれてきておらず、4、6、8などの偶数番号も、セクシーかつ豊かな雰囲気をもっていて、最高です。
最高の傑作はやはり9番でしょうが、ここではソプラノのヤノヴィッツの信じられないほど美しい名唱が聴けるのもポイントです。

最高のお勧め盤セットのひとつで、カラヤンの最高傑作のひとつでもあります。
ベートーヴェンの交響曲全集は、これを聴きこんでから、次のチョイスに移ってもいいと思います。
最初に聴いても鮮烈ですし、ほかのセットを聴いてから戻っても、凄さを再確認させられるセットです。

CDでは、リンク先にあるOIBPリマスター盤が、もっともナチュラルにサウンドをよみがえらせていて、好印象であると思えます。
現代の録音にはなくなってしまった【音の力強さ】を感じます。
カラヤンのジャケット写真もいちばんカッコイイかと。後悔しない為にもこちらをおススメします。

(録音 1961-62年)

DISC Recommend
1 演奏 ★★★★★
2 録音 ★★★☆
3 不朽 ★★★★★
4 買得 ★★★★
5 必須 ★★★★★


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マーラー 交響曲第9番 ハイティンク指揮 コンセルトヘボウ管(+子供の不思議な角笛)


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マーラーの9番は名曲中の名曲です。
数ある第九の中でも、特異な存在感を持っているといってよいと思うが、名盤も多い。
バルビローリの高貴な腐敗のような演奏、魔界からの音が聞こえるようなカラヤンのライヴ録音、感情と理性の異様な混濁を音にし尽くしたバーンスタインの録音、古城の夕映えにも似た黄金色に輝くクーベリックの音楽。

そのなかでハイティンク盤は、やや地味な存在かもしれない。
指揮者の存在感も、前記のマエストロに較べて、やはり控えめだ。

だが、その音楽は文句なく素晴らしく、呆然とするほど美しい。
これ見よがしに鳴らない打楽器や金管の音色、つややかな弦楽の響き、いつもヒステリックにならず、交響楽のプロポーションを守っている音楽。
この作品は、最後のロマン派シンフォニーと呼ばれることもあり、たとえばバーンスタインやカラヤンはその線に沿って演奏している。
しかし、ハイティンクはロマン派の確固としたシンフォニーとして、この第九を演奏しているようです。

特に第四楽章の素晴らしさは(どの盤でもそうですが)息をのみます。
DISC2 Track1 16:00-20:00
あまりの美しさに呆然とさせられ、すべての思考能力を奪われてしまうような音楽です。
崩れゆく生命、まさに死にゆきつつある魂、決別の音楽なのだが、そこにはすさまじい美しさに昇華されたマーラーの情念がたゆたっているようです。

録音のふくよかなよさとともに、何度聴いても飽きが来ない、隠れた名盤といえるでしょう。

(録音 1970年)

DISC Recommend
1 演奏 ★★★★
2 録音 ★★★☆
3 不朽 ★★
4 買得 ★★★
5 必須 ★★★


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ベートーヴェン ピアノ協奏曲全集、ピアノ・ソナタ全集 グルダ(P)、シュタイン指揮ウィーンフィル


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ベートーヴェンの膨大な作品から、なにを聴きはじめるべきなのでしょう?
交響曲、もちろんそうです。
弦楽四重奏、渋いですが聴きこむほどいとおしくなってきます。
そしてピアノ作品。これこそキモです。
彼が残したピアノ協奏曲とピアノソナタの数々は、人類の宝とすら言える傑作郡なのです。

ウィーン生まれの天才ピアニスト、フリードリヒ・グルダが、これらの作品の全集を録音してくれたことは、ベートーヴェンのピアノ音楽を愛する人間にとっては、福音としかいえないようなことでした。
グルダのピアノの自由なこと、奔放なきらめきに満ちていること、愉悦そのものとさえいえる響きは、ベートーヴェンの楽譜を自在に駆け巡り、ときには厳しい岩山のように、ときには流れゆく雲のように、あらゆる感情と美を表現しつくしています。
私の考えでは、グルダこそ、最高のベートーヴェン弾きのひとりだったと思います。
もちろんバックハウスもいます。現代ではポリーニもいます。
しかし、天衣無縫のピアノを弾いていたといわれるベートーヴェンに、最も近づいたのは、実はグルダだったのではないでしょうか。

ピアノソナタでは、ポリーニほどの堅牢な技術ではないにしても、まず万全の出来栄えで、私が大好きな19番も、これほどチャーミングに演奏されると、微笑まずにはいられません。
それでいながら、23番『熱情』の、パトスの塊のような音楽は、聞き手を惹きつけてやまないのです。

ピアノ協奏曲でも、シュタイン指揮するウィーンフィルの万全の伴奏を得て(たとえばシュタインの指揮の良さは、3番でのほとばしるようなすさまじい音楽にも現れているのです)、あとにも先にもない幸福な融合を見せています。
もちろん、もっとも偉大なピアノ協奏曲のひとつである、5番『皇帝』の素晴らしさはいうまでもありませんが(特にそのアダージョ!まさに白銀の歌)、グルダの自由闊達なピアノは、若書きといわれることの多い1、2番にも新鮮な魅力を添えています。

録音も協奏曲はDECCAで、ソナタはAMADEOが、まず万全におこなっています。
とくにDECCAの録音はさすがです。
現代のものほどSNがよくはないものの、ふくよかでチャーミングなピアノの音を(ベーゼンドルファーと思われます)良くとらえていますし、ソナタでは、生々しささえ感じさせます。

この二つの全集をセットにしての12枚組 BOXですから、なにをさしおいてもゲットすべきものであるのは間違いないですね!
一枚あたりいくらですか??

(録音 ピアノソナタ1967年、ピアノ協奏曲1970-71年)

DISC Recommend
1 演奏 ★★★★☆
2 録音 ★★★☆
3 不朽 ★★★★
4 買得 ★★★★★
5 必須 ★★★★★


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バイヤーズガイドの見かた

クラシック音楽の名盤を紹介してゆきます。
えーと、基準は、

1 ステレオ録音(ですのでフルトヴェングラー関係は取り扱いません)
2 通販などで買える
3 お買い得と思われる
4 名曲・名録音・名演奏の要素を備えている

の三つです。
私のコメントつきで紹介し、以下の星を打ちます。

1 演奏--演奏のよさ
2 録音--録音のよさ
3 不朽--不朽といえる名盤かどうか?
4 買得--文字通りお買い得度
5 必須--コレクションとして必須か?

星は
★★★★★(5)
を最高とします。
あまりつけたくないですが、☆は★の半分と思ってください。
★★★★☆(4.5)
ということです。

リクエストも受け付けます。
たとえば、
『マーラーの交響曲全集で安くていいものを紹介して』
『録音のいいブラームスのピアノ協奏曲1番を教えて』
などなど。

その他もろもろ、

l570amp@yahoo.co.jp

までお願いします。コメントでももちろんオッケーです!

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