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モーツァルト 交響曲選集 バーンスタイン指揮ウィーンフィル


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モーツァルトの交響曲はとにかく数が多い。
CD的には、いわゆる後期交響曲だけでも35-41番まであります(37番は欠番)。
また、人気もあるためでしょうか、名盤も多いです。古くはベーム、クリップスから始まり、カラヤン、Cデイヴィス、クーベリック。
それだけにお勧めする盤を選ぶのが難しい曲たちでもあります。
そのなかでここでは、名演・名録音・お買い得という当サイトのポリシーからw、バーンスタイン盤を選びます。

マーラーの伝道師というイメージが強いバーンスタインですが、実際には彼のレパートリーはとても広く、ロマン派はもちろん、古典派にも素晴らしい演奏を披露していました。
シューベルトやハイドン、そしてこのモーツァルトです。

バーンスタインは粘着質で、思い入れたっぷりの自己没入型指揮者といわれています。
それは彼のホットな指揮ぶりを考えてみても、決して間違ってはいないのですが、古典派を指揮するバーンスタインは、驚くほど抑制の効いた、しかも生命力と音楽の愉悦に充ちた演奏を常にしていて、一方的なイメージで彼に接していた聴き手がもしいたら、驚かされるに違いありません。
楽譜を、というか、大作曲家が書いた音楽を、とても大切に演奏しているのです。

ここでのモーツァルトも、古典派を指揮するバーンスタインの美質が、とてもよく現れた演奏になっています。
音楽を奏でる喜びを、これほど感じさせる演奏はそうありません。
ウィーンフィルの豊麗な、ふくよかで艶やかな音が、最大限に良さを発揮しています。
水を得た魚のようで、聞いているこちらまでウキウキさせてくれるようです。
古典派はこうでなくては〜!!

このセットは、3枚組で、前記35-41番だけでなく、25、29番も収められています。
この2曲も大変な名演ですから、得をした気分にもなりますw
特に29番は、この作品の理想的な演奏として、長く残るものではないでしょうか。
25番は40番と並び、数少ないモーツァルトの短調作品です。
映画『アマデウス』で冒頭部分に印象的に流れていたので、覚えておられる方も多いのではないでしょうか。

ほか、36番『リンツ』の華麗にして密度の凝縮された名演、罪に追われるような40番のほのぐらい足取り、天界の巨峰を思わせる41番『ジュピター』の崇高さなど、聴きどころがたくさんあります。

バーンスタインは現代を代表するようなところさえある天才でした。
作曲家としても傑作を残し、指揮、教育、啓蒙活動にも多大な功績を残しています。
彼を評して『どのような職業についたとしても、世界的な成功を収め得た天才である』とした言葉もあるほどです。
一方で私生活ではややスキャンダラスな一面もあったところなど、ほのかにモーツアルトを思わせます。
こう考えてゆくと、バーンスタインこそ、かつての大作曲家たちの末裔であると思えてなりません。

録音も万全です。
DGの初期のデジタル録音にはひどいものもありますが、こちらは成功の部類。
全体にウィーン録音は良いものが多いのではないでしょうか? これは覚えておいて良いことだと思います。

モーツァルトの交響曲第39番は宮本輝の小説『錦繍』にたびたび現れます。
以下引用です。

「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかも知れへん。そんな宇宙の不思議なからくりを、モーツァルトの音楽は奏でているのだ。」

興味のある方はぜひお読みください。

(録音 1984-88年)

DISC Recommend
1 演奏 ★★★★
2 録音 ★★★★
3 不朽 ★★★★
4 買得 ★★★★
5 必須 ★★★★


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↑モーツァルトを愛する方にぜひ読んで欲しいです

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